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序章1 過ち2/2-2
前紀地球暦2100年、世界的に著名なHEBEREKE国の生物学者Sylves Talon博士が
後世に残る有名なメッセージをインターネットによって世界中に発信した。
*インターネット発信概要
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「君たちもカエルになろう!」
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Sylves Talon博士
カエルを含めた両生類は、約4億年前に最初に陸上生活を始めた脊椎動物です。
卵を水中で産卵し、幼生は四肢を持たない形で生まれ、鰓呼吸で水中生活を行う。その後変態を経て肺呼吸で陸上生活の出来る成体になる。
もともと生命は海で生まれました。初期の地球には紫外線が大量に降り注いでいたので陸地は生命のない世界でした。紫外線は遺伝子DNAを壊すためです。水は紫外線を吸収するので、生物にとって水中での生活は安全でした。
シアノバクテリアや植物が光合成で酸素を出すにつれて、次第に大気中の酸素濃度が上昇し、それにつれてオゾンが増えていきました。オゾンは有害な紫外線を吸収するので、地上に降り注ぐ紫外線の量は減っていったのです。
およそ約4億年前になると、陸上でも脊椎動物が住める環境が整えられていきました。最初に陸上に上がった脊椎動物が両生類です
つまり、この劇的な進化を成し遂げた、人類と共通祖先を持つ両生類の遺伝子活性化こそが、人類の能力を最大限高めて、汚染された地上や宇宙空間での過酷な環境への適合進化が促進されるという研究結果である。
この研究結果によって、これから約200年の間、各陣営はこぞって活性化された両生類遺伝子を脳に埋め込んで人体実験プログラムを実施した。
各陣営共通のproject名は、
「GO!GO!ギャラクシー!! project」
活性化された両生類遺伝子を
「GO!GO!ギャラクシー!!遺伝子」
人類としてGO!GO!ギャラクシー!!遺伝子とベストマッチ
した検体を
「GO!GO!ギャラクシー!!」
と命名された。
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「GO!GO!ギャラクシー!!計画書」
GO!GO!ギャラクシー!!遺伝子を埋め込んだ人遺伝子
人体実験projectに使用された個体については当初、志願兵を含むごく少数の人間であったが、両陣営共、「人体進化法」「人口調整法」が施行されてからは、次第に敵の捕虜や犯罪者、一般人をも片っ端から実験検体として利用されていった。
「GO!GO!ギャラクシー!!遺伝子」には全てナノ計測器が埋め込まれており、最終的に人遺伝子と融合しベストマッチを遂げると特定の信号を発する様になっていた。
そして「GO!GO!ギャラクシー!!遺伝子」を脳内に移植された検体たちは全て、生死を問わず施術後に汚染された地上へ送り込まれていった。
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