GO! GO! ギャラクシー!!
序章1 希望1-4
AngeliraがAtsugi simokawairi大学東側の住宅区域に延びる通路の門扉を開けて、地下都市でも
生育できるように品種改良された様々な草木が生える雑木林の小道を登っていくと、眼下には
HEBEREKEの街並みとatsugi simokawairi大学、その隣のatsugi simokawairi大学男子学生寮が地
下都市の間接照明に照らされ綺麗に輝いていた。
Atsugi simokawairi大学東側の住宅区域から見下ろす
間接照明に照らされた
atsugi simokawairi地下都市
「….Pitter…….」..fuu….
Angeliraはpitterの住む学生寮を見下ろしながらpitterの名前を呟いてため息を一つついた。
『無理よねえ・・やっぱり・・、こんな事・・Jennyはどうなるのよ!吹部はどうなるの?
友達の彼氏を横取りなんて・・それは私の生き方に反するわ!』
ウウウウウ~~~~~~~ウウウウウ~~~~~~~
その時、atsugi simokawairi地下都市の地表上空をRUKADERI陣営の空爆機が通過する事を報せ
る空襲警報が鳴り響いた。
atsugi simokawairiは、地表から10km程の地下に造成された地下都市でHEBEREKE陣営最大の
HEBEREKE国の首都になっていた。
ごく普通の風景を装った地表には最新鋭のステルス性防護バリアが幾層にも設置されており、敵
機が近づいても発見されることはなかった。そして地下都市自体が防護バリアに囲まれた宇宙ス
テーションの様な一つの密閉された球体になっていて、もし発見され爆撃されても、360°全ての方
向からの攻撃に耐えうる難攻不落の構造になっていた。
地表から10km程のAtsugi simokawairi地下都市
幾層ものステルス性防護バリアで護られている
昔、HEBEREKEはRUKADERI陣営のALUBARAからいわれのない報復攻撃を受け、HEBEREKEの
首都Tokioへ核弾頭付ICBMを打ち込まれた。首都Tokioは壊滅し、Tokioからatsugi simokawairiに
遷都した苦い経験から、atsugi simokawairi地下都市は、もし仮に地球が破壊されてもそのまま宇
宙で生活できる宇宙ステーション型の都市になるように設計されていた。
Angeliraは突然鳴り響く空襲警報に驚き、小道沿いのベンチに身を隠した。
今の時代は何が安全なのかわからない。
敵陣営の科学技術がこちらを上回れば、政府が声高に宣伝している難攻不落のこの地下都市と
いえどもひとたまりもないだろう。
HEBEREKE国の民衆は全て、『自分の身は自分で守るように』と、代々親から子へ、子から孫へ言
い伝えられてきた。
空襲警報が数分鳴り響いた後、止まり・・・眼下の町は、またいつもの様に落ち着いた雰囲気に戻
ってきた。
Angeliraは、戦争地域に住む人達特有の解消されない不安と、Pitterとの成就できないであろう愛
を想定して、口惜しさのあまり涙が両目から溢れ出てきた。
ベンチで一人座って泣いた後、Angeliraは決心した。
『私はPitterとはもう会わない・・会っても無視しよう・・そうだ!・・どうせPitterは私のことをそんな風
に思っていないだろうし、多分そうよ!たまたまお祭りで気持ちが盛り上がっていただけで、もう・・
私の事なんて忘れているわ・・きっとそうよ!・・・』
「ははははははははは・・・・・・・・・」
Angeliraは止めどなく流れる涙を拭わず、上を向いて間接照明の灯りをぼんやり見ながら暫く笑っ
てみた。
Fuuuuu~~~~!
何となく気持ちが楽になったAngeliraは自宅玄関までとぼとぼ歩いていった。
Angeliraが玄関に到着し、ドアに手をかけると何か焦げ臭い嫌な匂いが室内から漏れてきた。
『何!!この匂い!!』
Angeliraが勇気を振り絞ってドアを開けた途端、もうもうとした煙と怒号のような歌声が彼女を直撃
した。
Angeliraは驚きの悲鳴をあげた!!
「KYaaaAAAAA~~~~~~~~~~~~~!!!!! Ohhhh! Maleficent!!」
*この物語はフィクションであり、登場する国・組織・人物その他の設定は全て架空のものである。
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